Follow by Email

2017年11月8日水曜日

【告知】第121回古典戯曲を読む会@東京 2017年11月25日(土)

古典戯曲を読む会@東京、11月の会の告知です。


2017年11月の古典戯曲を読む会@東京では、ソ連の作家・劇作家、ブルガーコフ(1891-1940)の戯曲、「偽善者たちのカバラ」の第2回です。先月は1-2幕を読みました。今月は後半の3-4幕を読みます。先月の読む会に出席していない方の参加も歓迎します。

スターリン時代に創作活動を行っていたブルガーコフは、空想と現実の入りまじった鋭い社会諷刺を身上とし、その風刺性ゆえにソ連では1960年代まで作品のほとんどが発禁となっていました。彼の小説『巨匠とマルガリータ』 (1966-67 年出版) は20世紀ロシアを代表する傑作とみなされています。近年再評価が進み、他の作品の日本語の翻訳も2000年代以降、いくつか出版されています。

「偽善者たちのカバラ」は、17世紀フランス古典主義の劇作家、モリエールの晩年を描いた伝記劇です。国王ルイ14世の寵愛を受け、その絶大な権力に翻弄されるモリエールの姿は、スターリン時代に作家活動を行ったブルガーコフ自身の姿と重ねられています。

フランス古典劇の世界、モリエールとルイ14世、そしてスターリン時代のソ連が重なる刺激的な作品です。多くの方のご参加をお待ちしております。資料の準備の都合上、参加される方は事前に参加申し込みの連絡をお願いします。

 
---------------------
★ご注意★
今回は会場がいつもの早稲田大学ではありません。十分にお気をつけください。
「shy 室伏鴻アーカイブカフェ」という場所になります。

http://kkunstwatanabe.wixsite.com/shys

東西線の早稲田駅から550m。徒歩6-7分かかります。場所も比較的分かりにくいと思いますので、必ずスマホの地図か紙に印刷した地図をお持ちになって、時間に余裕をもっておいでください。
世話役は、遅くとも30分前には来てスタンバイしている予定です。集合は「19時までに現地集合」とします。

なお今回はカフェでの開催となりますので、参加費として1000円いただきます。コーヒー、紅茶、オレンジジュース、ワインなどの飲み物代(お代わり自由)が含まれています。
 
あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾が付かなくなるため、先着20人+α程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。終わった後、懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
 

【開催日時】2017年11月25日(土) 19時~21時頃 (会場に現地集合)  
【場所】「shy 室伏鴻アーカイブカフェ」*いつもの早稲田キャンパスではありません
http://kkunstwatanabe.wixsite.com/shys


【使用テキスト】ミハイル・ブルガーコフ「偽善者たちのカバラ」杉谷倫枝訳、宮澤淳一他訳『ブルガーコフ作品集』文化高等研究院出版局、2010年(戯曲はコピーを用意します)。
【参加申し込み・問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」

2017年10月9日月曜日

【告知】第120回古典戯曲を読む会@東京 2017年10月21日(土)

古典戯曲を読む会@東京、10月の会の告知です。


2017年10月の古典戯曲を読む会@東京では、ソ連の作家・劇作家、ブルガーコフ(1891-1940)の戯曲、「偽善者たちのカバラ」を読みます。今月と来月の2回で読み切る予定です。

スターリン時代に創作活動を行っていたブルガーコフは、空想と現実の入りまじった鋭い社会諷刺を身上とし、1960年代まで作品のほとんどが発禁となっていました。彼の小説『巨匠とマルガリータ』 (1966-67 年出版) は20世紀ロシアを代表する傑作とみなされています。近年再評価が進み、他の作品の日本語の翻訳も2000年代以降、いくつか出版されています。

「偽善者たちのカバラ」は、17世紀フランス古典主義の劇作家、モリエールの晩年を描いた伝記劇です。国王ルイ14世の寵愛を受け、その絶大な権力に翻弄されるモリエールの姿は、スターリン時代に作家活動を行ったブルガーコフ自身の姿と重ねられています。

この夏のアヴィニョン演劇祭では、ドイツの演出家カストルフがブルガーコフの「偽善者たちのカバラ」および彼が書いた長編伝記小説「モリエール氏の生涯あるいはモリエールの物語」に基づき、そしてモリエールの戯曲(「ヴェルサイユ即興劇」「タルチュフ」「町人貴族」「病は気から」など)やブルガーコフの他のテクストをコラージュした上演時間6時間にのぼる前衛的な舞台を上演し、話題になりました。

フランス古典劇の世界、モリエールとルイ14世、そしてスターリン時代のソ連が重なる刺激的な作品です。

多くの方のご参加をお待ちしております。
---------------------
開催場所は早稲田大学戸山キャンパスです。
教室は「早稲田大学戸山キャンパス 32-224教室」です。集合時間は「18時50分 戸山キャンパス正門前」になります。

初めて早稲田にいらっしゃる方は、「早稲田キャンパス」と「戸山キャンパス」をくれぐれも間違えないようにしてください。会場は「戸山キャンパス」です。大隈講堂や演劇博物館がある早稲田キャンパスではありません!(最寄り駅はどちらも東西線早稲田駅です)

【早稲田大学 戸山キャンパス地図】
http://flas.waseda.jp/flas/wp-content/uploads/sites/7/2013/03/map01l1.jpg

あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾がつかなくなるため、先着20人程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。
終わった後、軽く(22時半過ぎには終了)懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
----------------------
【開催日時】10月21日(土) 19時~21時頃
【場所】早稲田大学 戸山キャンパス 32-224教室http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/toyama-campus-map.pdf
【使用テキスト】ミハイル・ブルガーコフ「偽善者たちのカバラ」杉谷倫枝訳、宮澤淳一他訳『ブルガーコフ作品集』文化高等研究院出版局、2010年(戯曲はコピーを用意します)。

【問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」

2017年8月31日木曜日

【告知】第119回古典戯曲を読む会@東京 2017年9月16日(土)ブレヒト『ゼツアンの善人』第2回

古典戯曲を読む会@東京、9月の会の告知です。



2017年9月の古典戯曲を読む会@東京では、20世紀ドイツの演劇の巨人、ベルトルト・ブレヒト(Bertolt Brecht, 1898 - 1956)の『ゼツアンの善人』の第二回完結編です。第5場以降を読みます。前回参加していない方の参加も歓迎します。

前回に引き続き、成城大学教授の山下純照先生(演劇学)にご参加頂きます。
多くの方のご参加をお待ちしております。
---------------------
開催場所は早稲田大学戸山キャンパスです。
教室は「早稲田大学戸山キャンパス 32-224教室」です。集合時間は「18時50分 戸山キャンパス正門前」になります。
【注意】今回の開催も大学夏休み中のため、土曜日にはキャンパス入構時に参加者の人数と氏名の申請が必要となります。参加される方は、事前に必ず下の連絡先(片山)までご連絡お願いします

初めて早稲田にいらっしゃる方は、「早稲田キャンパス」と「戸山キャンパス」をくれぐれも間違えないようにしてください。会場は「戸山キャンパス」です。大隈講堂や演劇博物館がある早稲田キャンパスではありません!(最寄り駅はどちらも東西線早稲田駅です)

【早稲田大学 戸山キャンパス地図】
http://flas.waseda.jp/flas/wp-content/uploads/sites/7/2013/03/map01l1.jpg

あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾がつかなくなるため、先着20人程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。
終わった後、軽く(22時半過ぎには終了)懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
----------------------
【開催日時】9月16日(土) 19時~21時頃
【場所】早稲田大学 戸山キャンパス 32-224教室http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/toyama-campus-map.pdf
【使用テキスト】ベルトルト・ブレヒト「ゼツアンの善人」岩淵達治訳、『ブレヒト戯曲全集 第5巻』白水社、1999年(テクストをコピーを用意します)。

【問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」

2017年8月2日水曜日

【告知】第118回古典戯曲を読む会@東京 2017年8月26日(土)

古典戯曲を読む会@東京、8月の会の告知です。


2017年8月の古典戯曲を読む会@東京では、20世紀ドイツの演劇の巨人、ベルトルト・ブレヒト(Bertolt Brecht, 1898 - 1956)の『ゼツアンの善人』を取り上げます。当会でブレヒトの戯曲を取り上げるのは今回が初めてです。
成城大学教授の山下純照先生(演劇学)に、進行役を引き受けて頂けることになりました。2回ないし3回連続でこの戯曲に取り組む予定です。

専門の演劇研究者の解説付きで、この名作を声に出して読む機会はそうそうないはずです。多くの方のご参加をお待ちしております。
---------------------
開催場所は早稲田大学富山キャンパスです。
教室は「早稲田大学戸山キャンパス 32-224教室」です。集合時間は「18時50分 戸山キャンパス正門前」になります。
【注意】今回の開催は大学夏休み中のため、土曜日にはキャンパス入構時に参加者の人数と氏名の申請が必要となります。参加される方は、事前に必ず下の連絡先(片山)までご連絡お願いします。

初めて早稲田にいらっしゃる方は、「早稲田キャンパス」と「戸山キャンパス」をくれぐれも間違えないようにしてください。会場は「戸山キャンパス」です。大隈講堂や演劇博物館がある早稲田キャンパスではありません!(最寄り駅はどちらも東西線早稲田駅です)

【早稲田大学 戸山キャンパス地図】
http://flas.waseda.jp/flas/wp-content/uploads/sites/7/2013/03/map01l1.jpg

あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾がつかなくなるため、先着20人程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。
終わった後、軽く(22時半過ぎには終了)懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
----------------------
開催日時】8月26日(土) 19時~21時頃
【場所】早稲田大学 戸山キャンパス 32-224教室http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/toyama-campus-map.pdf【使用テキスト】ベルトルト・ブレヒト「ゼツアンの善人」岩淵達治明訳『ブレヒト戯曲全集 第5巻』白水社、1999年(テクストをコピーを用意します)。



【問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」

2017年7月1日土曜日

【告知】第117回古典戯曲を読む会@東京 2017年7月22日(土)

古典戯曲を読む会@東京、7月の会の告知です。

7月も先月に引き続き、20世紀スペイン最大の詩人・劇作家ガルーシア・ロルカ(1898-1936)の代表作『血の婚礼』を読みます。先月は第1・2幕を読みましたので、今月は3幕を読みます。
戯曲を読み終えたあとには、カルロス・サウラ監督、 アントニオ・ガデス, クリスティーナ・オヨス出演『血の婚礼』(1981)の抜粋映像を見る予定です。

先月出席されていなくても参加可能です。。多くの方のご参加をお待ちしております。
---------------------
開催場所は早稲田大学です。教室は「早稲田大学戸山キャンパス 32-224教室」です。集合時間は「18時50分 戸山キャンパス正門前」になります。
初めて早稲田にいらっしゃる方は、「早稲田キャンパス」と「戸山キャンパス」をくれぐれも間違えないようにしてください。会場は「戸山キャンパス」です。大隈講堂や演劇博物館がある早稲田キャンパスではありません!(最寄り駅はどちらも東西線早稲田駅です)

【早稲田大学 戸山キャンパス地図】
http://flas.waseda.jp/flas/wp-content/uploads/sites/7/2013/03/map01l1.jpg

あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾がつかなくなるため、先着20人程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。
終わった後、軽く(22時半過ぎには終了)懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
----------------------
開催日時】7月22日(土) 19時~21時頃
【場所】早稲田大学 戸山キャンパス 32-224教室
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/toyama-campus-map.pdf
【使用テキスト】ガルーシア・ロルカ「血の婚礼」牛島信明訳『三大悲劇集 血の婚礼他2編』岩波文庫、1992年(テクストを開催日までに手に入れることができない人は片山まで事前にご連絡ください)。
【問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」

2017年6月10日土曜日

【告知】第116回古典戯曲を読む会@東京 2017年6月17日(土)

古典戯曲を読む会@東京、6月の会の告知です。

今月は20世紀スペイン最大の詩人・劇作家ガルーシア・ロルカ(1898-1936)の代表作『血の婚礼』を読みます。今月と来月の2ヶ月で読み切る予定です。
はじめての方も大歓迎です。多くの方のご参加をお待ちしております。
---------------------
開催場所は早稲田大学です。今回の教室は「早稲田大学戸山キャンパス 32-224教室」です。集合時間は「18時50分 戸山キャンパス正門前」になります。
初めて早稲田にいらっしゃる方は、「早稲田キャンパス」と「戸山キャンパス」をくれぐれも間違えないようにしてください。会場は「戸山キャンパス」です。大隈講堂や演劇博物館がある早稲田キャンパスではありません!(最寄り駅はどちらも東西線早稲田駅です) 

【早稲田大学 戸山キャンパス地図】
http://flas.waseda.jp/flas/wp-content/uploads/sites/7/2013/03/map01l1.jpg

あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾がつかなくなるため、先着20人程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。
終わった後、軽く(22時半過ぎには終了)懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
----------------------
開催日時】6月17日(土) 19時~21時頃
【場所】早稲田大学 戸山キャンパス 32-224教室
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/toyama-campus-map.pdf
【使用テキスト】ガルーシア・ロルカ「血の婚礼」牛島信明訳『三大悲劇集 血の婚礼他2編』岩波文庫、1992年(テクストを開催日までに手に入れることができない人は片山までご連絡ください)。
【問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」

2017年5月14日日曜日

【告知】第115回古典戯曲を読む会@東京 2017年5月20日(土)

古典戯曲を読む会@東京、5月の会の告知です。

先月に引き続き、イタリアのノーベル文学賞作家、ダリオ・フォ『アナーキストの事故死』を読みます。先月参加されていない方の参加も歓迎します。

作品は日本では2002年、シアターXで上演され、その翻訳を手がけた高田和文先生のご厚意で上演台本を入手することができました。まだ日本ではまとまった作品集が刊行されていない現在、フォの作品を知る貴重な機会になると思います。翻訳者のイタリア語翻訳・通訳者の石川若枝さんのガイドで読んでいきます。
作家・演出家だけでなく、演者としても絶大な人気があったフォーのパフォーマンス映像も、当日紹介する予定です。
多くの方のご参加をお待ちしております。
---------------------
開催場所は早稲田大学です。今回の教室は「早稲田大学戸山キャンパス 32-224教室」です。集合時間は「18時50分 戸山キャンパス正門前」になります。
初めて早稲田にいらっしゃる方は、「早稲田キャンパス」と「戸山キャンパス」をくれぐれも間違えないようにしてください。会場は「戸山キャンパス」です。大隈講堂や演劇博物館がある早稲田キャンパスではありません!(最寄り駅はどちらも東西線早稲田駅です) 

【早稲田大学 戸山キャンパス地図】
http://flas.waseda.jp/flas/wp-content/uploads/sites/7/2013/03/map01l1.jpg

あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾がつかなくなるため、先着20人程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。
終わった後、軽く(22時半過ぎには終了)懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
----------------------
【開催日時】5月20日(土) 19時~21時頃
【場所】早稲田大学 戸山キャンパス 32-224教室
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/toyama-campus-map.pdf
【使用テキスト】ダリオ・フォ「アナーキストの事故死」(高田和文訳)。テキストは未刊行です。先月参加されていない方は当日コピーをお渡ししますのでその旨ご連絡下さい
【問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」
--------------------
以下、石川若枝さんによる紹介文です。
【作家紹介】
昨年の10月、90歳でこの世を去ったダリオ・フォは、第二次大戦後のイタリアを代表する演劇人の一人であり、半世紀にわたって俳優・脚本家・演出家・舞台美術家として多彩な活動を展開しました。
1926年、ミラノの北西、マッジョーレ湖に近いサンジャーノで生まれ、1950年にミラノの美術学校を卒業したのち、ラジオの仕事を通じて演劇の世界に入ります。
1954年に伝統的な芝居一座の末裔で女優のフランカ・ラーメと結婚し、多くの作品で共同作業を行いました。
イタリアの大衆的な演劇やコンメディア・デッラルテの流れをくむ喜劇のスタイルに、政治や宗教的権威、あるいは社会への辛辣な風刺を組み合わせた作品を次々と生み出し、人気を博しました。
中世の民衆文化に強い関心を寄せ、1969年に初演された一人芝居『ミステーロ・ブッフォ(滑稽聖史劇)』では、民衆の視点から支配者を風刺するばかりでなく、解説と演技を交互におこなうという形式をあみだし、同時代にも通じる批判的な演劇としても高く評価されました。
1997年には「中世の道化の伝統に範をとり、権力を嘲笑し、抑圧された人々に尊厳をとり戻した」として、ノーベル文学賞を受賞しています。

【作品紹介】
『アナーキストの事故死』(原題:Morte accidentale di un anarchico)は1970年に初演され、世界各地で好評を博した作品で、フォがもっとも政治的に積極的だった時期の傑作と言われています。
初演の1年前、1969年12月にミラノの中心部で大規模な爆破事件(フォンターナ広場爆破事件)が起こります。その後イタリアでは、全国でテロ事件と政治闘争が続き、10年以上にわたる「鉛の時代」に突入します。
この作品は、ミラノの爆破事件の直後、容疑者とされたアナーキストがミラノ警察の建物の5階から落下して死亡した事件をとりあげ、爆破事件への国家的な関与を暗示する挑発的な内容です。しかし単なる政治批判の劇ではなく、全体に「演じる」という枠組みを与え、フォの得意とする笑いの手法が駆使された上質の喜劇になっています。
伝統的な演劇と現代をつなぐ回路、時事的な問題に演劇がもち得るインパクトや笑いの力を考える上でも示唆に富む作品といえるのではないでしょうか。

2017年4月23日日曜日

【報告】ダリオ・フォ『アナーキストの事故死』第一回(2017/04/22)

2017年4月22日(土)に行われた第114回古典戯曲を読む会@東京では、イタリア語翻訳者・通訳の石川若枝さんのガイドで、イタリアのノーベル賞作家、ダリオ・フォの『アナーキストの事故死』を読みました。
ダリオ・フォには、中世演劇を題材とした『ミステーロ・ブッフォ(滑稽聖史劇)』という代表作があり、コメディ・フランセーズでこの公演を観て以来、ずっと関心を持っていました。またコメディ・フランセーズの俳優、ギヨーム・ガリエンヌがフォの一人芝居『聖フランチェスコ』を演じたのを東京で観て、この作品にも私は深く感銘を受けました。
日本ではフォはどちらかというと左翼政治運動に関わった政治的な劇作家として捉えられているように感じられます(イタリアでもそうかもしれません)。今回翻訳の使用を許可頂いた高田和文先生の論文でもそういった側面が強調されていましたが、私がフォに惹かれるのは「闘う演劇人」として政治的闘争を厭わなかったことだけでなく、彼の中世演劇観に大いに共感することができたからです。
フォの作品に観られる中世劇および中世の理解は私にとっては極めて説得力の高いものであり、『ミステーロ・ブッフォ』は中世劇の本質を十全に生かしつつ、それを1960年代の社会政治的な文脈で見事に蘇らせた作品だと思いました。そして『ミステーロ・ブッフォ』はそのタイトルから明らかであるように、中世劇のみならず、マヤコフスキーの革命祝祭劇『ミステリヤ・ブッフ』にも呼応した作品です。
私が西欧の中世劇に関心を持つことにどんな意味があるのか、この問への答えがフォの『ミステーロ・ブッフォ』にはありそうな気がします。フランス語訳は持っていますが、いつか原文でも読んでみたい戯曲です。
1950年代からおよそ60年にわたる演劇人としてのキャリアを持つフォの演劇活動の豊穣さは、もちろん『ミステーロ・ブッフォ』という中世を題材にした傑作一作に集約できるものではありません。
今回、石川さんが選んだ『アナーキストの死』は、左翼・右翼過激派の闘争、政府による左翼弾圧が激しく、テロで多くの死者が出たイタリア1970年代の現実を反映した戯曲です。フォは警察の取り調べのなかで、謀殺された可能性が高いと考えられているあるアナーキストの「事故死」(事故死というより偶発的な事故を装った殺害)事件を題材に、この事件を道化によるファルス的なスタイルで告発します。馬鹿馬鹿しいナンセンスな言葉の奔流、ドタバタ芝居のスタイルによる笑いは、この作品のなかで、権力と右翼の暴力(実際、死人が出ています)に対峙する張り詰めた緊張感とともに、提示されています。
主人公である「道化」的狂人=容疑者の役柄は、ダリオ・フォー自身が演じました。大衆的喜劇役者として圧倒的な人気を誇ったというフォーの語り芸は、youtubeの映像でも確認することができます。
来月は『アナーキストの事故死』の第二幕、後半を読みます。上演映像などもできれば合わせて観たいと考えています。
フォは日本では知名度が高くないので、参加者が集まるかどうか心配でしたが、今月は20名の参加者を得ることができました。来月も多くの方の参加をお待ちしております。 (古典戯曲を読む会@東京 世話役 片山幹生)

2017年4月10日月曜日

【告知】第114回古典戯曲を読む会@東京 2017年4月22日(土)

古典戯曲を読む会@東京、4月の会の告知です。


イタリアのノーベル文学賞作家、ダリオ・フォ『アナーキストの事故死』を読みます。

日本では2002年、シアターXで上演され、その翻訳を手がけた高田和文先生のご厚意で上演台本を入手することができました。まだ日本ではまとまった作品集が刊行されていない現在、フォの作品を知る貴重な機会になると思います。翻訳者のイタリア語翻訳・通訳者の石川若枝さんのガイドで読んでいきます。多くの方のご参加をお待ちしております。

以下、石川さんによる紹介文です。

【作家紹介】

昨年の10月、90歳でこの世を去ったダリオ・フォは、第二次大戦後のイタリアを代表する演劇人の一人であり、半世紀にわたって俳優・脚本家・演出家・舞台美術家として多彩な活動を展開しました。
1926年、ミラノの北西、マッジョーレ湖に近いサンジャーノで生まれ、1950年にミラノの美術学校を卒業したのち、ラジオの仕事を通じて演劇の世界に入ります。
1954年に伝統的な芝居一座の末裔で女優のフランカ・ラーメと結婚し、多くの作品で共同作業を行いました。
イタリアの大衆的な演劇やコンメディア・デッラルテの流れをくむ喜劇のスタイルに、政治や宗教的権威、あるいは社会への辛辣な風刺を組み合わせた作品を次々と生み出し、人気を博しました。
中世の民衆文化に強い関心を寄せ、1969年に初演された一人芝居『ミステーロ・ブッフォ(滑稽聖史劇)』では、民衆の視点から支配者を風刺するばかりでなく、解説と演技を交互におこなうという形式をあみだし、同時代にも通じる批判的な演劇としても高く評価されました。
1997年には「中世の道化の伝統に範をとり、権力を嘲笑し、抑圧された人々に尊厳をとり戻した」として、ノーベル文学賞を受賞しています。

【作品紹介】
『アナーキストの事故死』(原題:Morte accidentale di un anarchico)は1970年に初演され、世界各地で好評を博した作品で、フォがもっとも政治的に積極的だった時期の傑作と言われています。
初演の1年前、1969年12月にミラノの中心部で大規模な爆破事件(フォンターナ広場爆破事件)が起こります。その後イタリアでは、全国でテロ事件と政治闘争が続き、10年以上にわたる「鉛の時代」に突入します。
この作品は、ミラノの爆破事件の直後、容疑者とされたアナーキストがミラノ警察の建物の5階から落下して死亡した事件をとりあげ、爆破事件への国家的な関与を暗示する挑発的な内容です。しかし単なる政治批判の劇ではなく、全体に「演じる」という枠組みを与え、フォの得意とする笑いの手法が駆使された上質の喜劇になっています。
伝統的な演劇と現代をつなぐ回路、時事的な問題に演劇がもち得るインパクトや笑いの力を考える上でも示唆に富む作品といえるのではないでしょうか。
---------------------
開催場所は早稲田大学です。今回の教室は「早稲田大学戸山キャンパス 32-224教室」です。集合時間は「18時50分 戸山キャンパス正門前」になります。
初めて早稲田にいらっしゃる方は、「早稲田キャンパス」と「戸山キャンパス」をくれぐれも間違えないようにしてください。会場は「戸山キャンパス」です。大隈講堂や演劇博物館がある早稲田キャンパスではありません!(最寄り駅はどちらも東西線早稲田駅です) 
【早稲田大学 戸山キャンパス地図】
http://flas.waseda.jp/flas/wp-content/uploads/sites/7/2013/03/map01l1.jpg
 
あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾がつかなくなるため、先着20人程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。
終わった後、軽く(22時半過ぎには終了)懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
----------------------
【開催日時】4月22日(土) 19時~21時頃 
【場所】早稲田大学 戸山キャンパス 32-224教室
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/toyama-campus-map.pdf
【使用テキスト】ダリオ・フォ「アナーキストの事故死」(高田和文訳)。テキストは未刊行ですので当日コピーをお渡しします。
問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」

2017年2月16日木曜日

【告知】第113回古典戯曲を読む会@東京 2017年3月18日(土)

古典戯曲を読む会@東京、3月の会の告知です。


寺山修司『毛皮のマリー』を読みます。
寺山修司の戯曲を読む会で取り上げるのは今回が初めてです。
1967年9月、天井桟敷によってアートシアター新宿文化で初演された作品です。丸山明宏(美輪明宏)はこの作品で「女優」としての第一歩を踏み出しました。今もなお美輪明宏の主演・演出で上演が続けられています。

テキストは角川文庫版が入手可能ですが、希望者にはコピーも用意しますのでご連絡ください。
 
開催場所は早稲田大学です。今回の教室は「早稲田大学戸山キャンパス 32-224教室」です。集合時間は「18時50分 戸山キャンパス正門前」になります。

初めて早稲田にいらっしゃる方は、「早稲田キャンパス」と「戸山キャンパス」をくれぐれも間違えないようにしてください。会場は「戸山キャンパス」です。大隈講堂や演劇博物館がある早稲田キャンパスではありません!(最寄り駅はどちらも東西線早稲田駅です) 
【早稲田大学 戸山キャンパス地図】
http://flas.waseda.jp/flas/wp-content/uploads/sites/7/2013/03/map01l1.jpg

 
あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾が付かなくなるため、先着20人程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。

終わった後、軽く(22時半過ぎには終了)懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
----------------------
【開催日時】3月18日(土) 19時~21時頃 
【場所】早稲田大学 戸山キャンパス 32-224教室
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/toyama-campus-map.pdf
【使用テキスト】寺山修司「毛皮のマリー」(角川文庫もしくはコピー)
【問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」