参加者は7名でした。岸田國士短編戯曲集から「秘密の代償」を読みました。今月はじめに紀伊國屋サザンシアターであった文学座公演で取り上げられていた作品のひとつです。
舞台はとある高級官吏の別荘。突然辞めると言い出した若くて器量のよい女中に、官吏一家(夫婦と25歳の息子)の各面々が振り回される話。女中のしたたかさによって、この一家の俗物性が露わになります。 各人が抱いている疑念や真相については、直接的な言及がされないように台詞に仕掛けが施されているため、混乱する読者も少なくないと思います。
実は私も誤読していました。この前の文学座の演出では、事件の「真相」をわかりやすく提示していたのですが、見る前に原作を読んだときの誤読が頭にこびりついていて、その真相を勘違いしていました。
この前の読む会でテクストを読んだあとの参加者同士のやりとりのなかで、ようやく真相がわかった次第。恥ずかしい。
9時前に読む会終了。終了後は、早稲田の韓国家庭料理屋で飲み会。10時半に解散しました。
次回は12/19(月)19時から、早稲田大学戸山キャンパス教室で。
テクストは引き続き、岸田國士の短編戯曲です。やはりこの間の文学座公演で上演された「明日は天気」を読む予定です。時間があれば、他にももう一編、短い短編戯曲を読むかも知れません。
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