次回(第92回)の古典戯曲を読む会は、安部公房(1924~1993)の『棒になった男』を読みます。
この会では初の安部公房です。幻想文学、シュールレアリスムなどの言葉で語られる小説家 安部公房は、演劇とも深い関わりを持っています。何編もの戯曲を書いたのはもちろん、「安部公房スタジオ」という劇団を立ち上げ、自ら演出まで行っていました。戯曲の中で特に有名なのは『友達』と『棒になった男』だと思いますが、今回は『棒になった男』を取り上げます。
『棒になった男』は、直接的には関わりの無い3つの短篇から成り立つ作品です。その内第二景の「時の崖」は、全編一人の男のモノローグで、この会のような形式では読みにくいのと、これも読むと1回では終わらない可能性があるので、「時の崖」は飛ばし、第一景「鞄」と第三景「棒になった男」の2編を読む予定です。
テキストは新潮文庫から出ている『友達・棒になった男』を使います。税込み514円。出席される方は、この本を事前に用意してください。今回はテキストのコピー配布は一切いたしません。
「鞄」と「棒になった男」だけなら60ページですので、十分に1回で読み切れるでしょう。万が一、意外に早く終わりそうだったら、「時の崖」も読むかもしれません。本来は三編で一つの作品ですから、予習される方は本来の順番で三編とも読んでみてください。
参加費は無料。定員は先着20名とさせていただきます。読む会終了後は、近くの居酒屋で軽く忘年会を開きますので(2000円台 早稲田の飲み屋は安いのです)、お時間のある方はぜひご参加ください。
ホストは、世話役の一人である望月が務めさせていただきます。
【開催日時】
2014年12月13日(土) 19時〜21時(18時50分に早稲田大学文学部戸山キャンパス http://www.waseda.jp/jp/campus/toyama.html正門前集合)
【場所】
早稲田大学文学部戸山キャンパス 33-2号館114教室
(文学部戸山キャンパス正門右手正面プレハブ校舎)
【使用テキスト】
安部公房『友達・棒になった男』新潮文庫 514円(税込) 各人で用意
http://www.amazon.co.jp/dp/4101121192
【問い合わせ先】このイベントへの返信。あるいは望月 masato009アットマークi.softbank.jp、もしくはtwitter「@masato009」まで
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