スターリン時代に創作活動を行っていたブルガーコフは、空想と現実の入りまじった鋭い社会諷刺を身上とし、1960年代まで作品のほとんどが発禁となっていました。彼の小説『巨匠とマルガリータ』 (1966-67 年出版) は20世紀ロシアを代表する傑作とみなされています。近年再評価が進み、他の作品の日本語の翻訳も2000年代以降、いくつか出版されています。
「偽善者たちのカバラ」は、17世紀フランス古典主義の劇作家、モリエールの晩年を描いた伝記劇です。国王ルイ14世の寵愛を受け、その絶大な権力に翻弄されるモリエールの姿は、スターリン時代に作家活動を行ったブルガーコフ自身の姿と重ねられています。
この夏のアヴィニョン演劇祭では、ドイツの演出家カストルフがブルガーコフの「偽善者たちのカバラ」および彼が書いた長編伝記小説「モリエール氏の生涯あるいはモリエールの物語」に基づき、そしてモリエールの戯曲(「ヴェルサイユ即興劇」「タルチュフ」「町人貴族」「病は気から」など)やブルガーコフの他のテクストをコラージュした上演時間6時間にのぼる前衛的な舞台を上演し、話題になりました。
フランス古典劇の世界、モリエールとルイ14世、そしてスターリン時代のソ連が重なる刺激的な作品です。
多くの方のご参加をお待ちしております。
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開催場所は早稲田大学戸山キャンパスです。
教室は「早稲田大学戸山キャンパス 32-224教室」です。集合時間は「18時50分 戸山キャンパス正門前」になります。
初めて早稲田にいらっしゃる方は、「早稲田キャンパス」と「戸山キャンパス」をくれぐれも間違えないようにしてください。会場は「戸山キャンパス」です。大隈講堂や演劇博物館がある早稲田キャンパスではありません!(最寄り駅はどちらも東西線早稲田駅です)
【早稲田大学 戸山キャンパス地図】
http://flas.waseda.jp/flas/wp-content/uploads/sites/7/2013/03/map01l1.jpg
あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾がつかなくなるため、先着20人程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。
終わった後、軽く(22時半過ぎには終了)懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
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【開催日時】10月21日(土) 19時~21時頃
【場所】早稲田大学 戸山キャンパス 32-224教室http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2014/10/toyama-campus-map.pdf
【使用テキスト】ミハイル・ブルガーコフ「偽善者たちのカバラ」杉谷倫枝訳、宮澤淳一他訳『ブルガーコフ作品集』文化高等研究院出版局、2010年(戯曲はコピーを用意します)。
【問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」
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