スターリン時代に創作活動を行っていたブルガーコフは、空想と現実の入りまじった鋭い社会諷刺を身上とし、その風刺性ゆえにソ連では1960年代まで作品のほとんどが発禁となっていました。彼の小説『巨匠とマルガリータ』 (1966-67 年出版) は20世紀ロシアを代表する傑作とみなされています。近年再評価が進み、他の作品の日本語の翻訳も2000年代以降、いくつか出版されています。
「偽善者たちのカバラ」は、17世紀フランス古典主義の劇作家、モリエールの晩年を描いた伝記劇です。国王ルイ14世の寵愛を受け、その絶大な権力に翻弄されるモリエールの姿は、スターリン時代に作家活動を行ったブルガーコフ自身の姿と重ねられています。
フランス古典劇の世界、モリエールとルイ14世、そしてスターリン時代のソ連が重なる刺激的な作品です。多くの方のご参加をお待ちしております。資料の準備の都合上、参加される方は事前に参加申し込みの連絡をお願いします。
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★ご注意★
今回は会場がいつもの早稲田大学ではありません。十分にお気をつけください。
「shy 室伏鴻アーカイブカフェ」という場所になります。
http://kkunstwatanabe.wixsite.com/shys
東西線の早稲田駅から550m。徒歩6-7分かかります。場所も比較的分かりにくいと思いますので、必ずスマホの地図か紙に印刷した地図をお持ちになって、時間に余裕をもっておいでください。世話役は、遅くとも30分前には来てスタンバイしている予定です。集合は「19時までに現地集合」とします。
なお今回はカフェでの開催となりますので、参加費として1000円いただきます。コーヒー、紅茶、オレンジジュース、ワインなどの飲み物代(お代わり自由)が含まれています。
あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾が付かなくなるため、先着20人+α程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。終わった後、懇親会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
【開催日時】2017年11月25日(土) 19時~21時頃 (会場に現地集合)
【場所】「shy 室伏鴻アーカイブカフェ」*いつもの早稲田キャンパスではありません
http://kkunstwatanabe.wixsite.com/shys
【使用テキスト】ミハイル・ブルガーコフ「偽善者たちのカバラ」杉谷倫枝訳、宮澤淳一他訳『ブルガーコフ作品集』文化高等研究院出版局、2010年(戯曲はコピーを用意します)。
【参加申し込み・問い合わせ先】 片山幹生(mikiokatアットマークgmail.com)もしくはtwitter「@koten_tokyo」
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