今月はフランスを代表する喜劇作家モリエール(1622-73)の代表作の一つ、『タルチュフ』(1664)を読みます。
この作品はベルサイユ宮での大饗宴の折、ルイ14世の前で初演されましたが、宗教的偽善者を徹底的にたたいた内容のあまりの大胆さに,秘密結社〈聖体秘跡協会〉を中心とした狂信者たちの怒り狂い、市中公開が禁止されました。初演の5年後の1669年に曲折の末、ようやく公開が解禁され,空前の当たりをとりました。
作品のテーマの中心は宗教的偽善に対する辛辣な諷刺ですが、それ以外にも世代間の争い、父と子の断絶、終幕の政治劇等など様々な要素が盛り込まれており、現在もフランスを中心に盛んに上演されています。
テキストは鈴木力衛訳『タルチュフ』(岩波文庫)を使用します。現在絶版品切れですが、岩波文庫なのでamzonや古書店、図書館等にはあると思います。
当日までにテキストが用意できない方は、世話役の片山までそのむねを事前にご連絡下さい。
初めて早稲田にいらっしゃる方は、「早稲田キャンパス」と「戸山キャンパス」をくれぐれも間違えないようにしてください。会場は「戸山キャンパス」です。大隈講堂や演劇博物館がある早稲田キャンパスではありません!(最寄り駅はどちらも東西線早稲田駅です)
参加希望者は世話役・片山まで事前にご連絡をお願いします。
あまり大人数になり過ぎても読む会として収拾がつかなくなるため、先着20人+α程度で定員とさせていただきます。お早めの参加表明をお待ちしております。
終わった後、軽く(22時半過ぎには終了)懇談会を行いますので、ご都合がつく方はそちらにもぜひご参加下さい。
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