2025年10月24日金曜日

【告知】古典戯曲を読む会@東京2025/11/08(土)18時〜 ダリオ・フォー「泥棒もたまには役に立つ」、「開かれたカップル」

2025年11月の古典戯曲を読む会@東京では、イタリアの劇作家、ダリオ・フォーの一幕喜劇「泥棒もたまには役に立つ」、「開かれたカップル」の2本を読みます。

【ダリオ・フォーについて】Dario Fo (1926-2016)
イタリアの劇作家、演出家、俳優。ミラノで喜劇俳優としてデビュー。民衆喜劇の流れをくむ女優フランカ・ラーメと結婚、1953年一座を結成して以来、自作・自演の喜劇、笑劇を興行し続ける。パロディー、ギャグ、アクロバット、歌、マイム、道化、仮面、人形など、民衆劇的な手法を駆使して、現代の政治状況や体制を風刺し告発する独創的な舞台を生み、代表作に『旗と操り人形による大パントマイム』(1968)、『ミステーロ・ブッフォ』(1969)、『あるアナーキストの不慮の死』(1970)、『誘拐されたファンファーニ』(1975)など。1997年にノーベル文学賞受賞。
〈赤沢寛〉『日本大百科全書』より

【作品について】

『泥棒もたまには役に立つ』Non tutti i ladri vengono per nuocere(一九五八)
高級マンションに忍び込んだ泥棒。そこに家の住人の男が愛人を連れて帰宅、さらに泥棒の妻、男の妻、愛人の夫が次々に現れる。男と愛人、男の妻と愛人の夫がそれぞれ不倫関係にあるが、全員が相手にその事実を悟られまいと懸命に取り繕う。ブルジョア階級の二組の夫婦の不倫騒動に泥棒の夫婦が絡んで巻き起こる喜劇。フォーのごく初期の一幕劇。二〇〇一年、シアターXが上演(井田邦明演出)。

『開かれたカップル』Coppia aperta, quasi spalancata(一九八三)
フランカ・ラーメとの共作。自由で開かれたカップルを目指す中年夫婦の奇妙な関係をコミカルに描く一幕劇。男と女のかみ合わない対話から、イタリア人の奥底にある抜きがたい性差別の意識が浮き彫りになる。劇中、長い台詞を一人で演じる場面が多数あり、フォーが得意としたモノローグ劇の性格も併せ持つ。海外での上演も多く、日本では二〇〇一年にシアターX(井田邦明演出)、二〇〇六年にうずめ劇場(ペーター・ゲスナー演出)が上演。

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【開催日時】2025年11月08日(土) 18時~21時
【場所新宿区立戸塚地域センター会議室2
東京都新宿区高田馬場2-18-1(高田馬場駅徒歩3分)
【参加費】500円
【定員15名】【要事前申込み登録】
【使用テキスト】ダリオ・フォー、フランカ・ラーメ『ダリオ・フォー喜劇集』(高田和文訳、松籟社、2023年)より。(読む会の開催日までに戯曲を用意できない方は、申込み後に送られてくる自動返信メールの内容をご参照ください)。
【参加申込用リンクおよびQRコード】
https://forms.gle/rHc12Y1tW8dDCzAs5




2025年9月29日月曜日

【告知】古典戯曲を読む会@東京2025/10/11(土)18時〜 三島由紀夫『サド侯爵夫人』第1回

 今年は三島由紀夫生誕100周年でした。ということで2025年10月の古典戯曲を読む会@東京では、三島由紀夫『サド侯爵夫人』を読みます。




2025/10/11(土)と2025/11/8(土)の二回で読み切る予定です。
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【定員15名】【要事前申込み登録】
【開催日時】2025年10月11日(土) 18時~21時
【場所】新宿区立四谷地域センター 集会室3
https://ycc.tokyo/about.html
東京都新宿区内藤町87番地 四谷区民センター11F
・地下鉄 丸の内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分
【参加費】500円(当日徴収)
【使用テキスト】新潮文庫版ほか数種の刊本が入手可能です。テキストは各自でご用意ください。

【参加申込用リンクおよびQRコード】
https://forms.gle/7K6aZvP7uZ21eJLf8





2025年9月9日火曜日

【告知】古典戯曲を読む会@東京2025/09/27(土)18時〜 ストリンドベリ『稲妻』

2025年9月の古典戯曲を読む会@東京では、ストリンドベルイ『稲妻』を取りあげます。

ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ(1849-1912)は、ノルウェーのイプセンと同時代に活動したスウェーデンの劇作家です。ストリンドベリは自身の内面世界を赤裸々に投影した主観的で表現主義的な作風で知られています。
1907年、ストリンドベリはストックホルムに「親和劇場」という161席の小劇場を設立し、実験的な試みの場としました。戯曲『稲妻』は、この劇場で上演のために書かれた室内劇の代表作です。限られた空間の中で人間の魂のドラマを色濃く描き出した、彼の晩年を象徴する作品です。
一回で読み切る予定です。
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【定員15名】【要事前申込み登録】
【開催日時】2025年09月27日(土) 18時~21時
【場所】新宿区立四谷地域センター 集会室C
https://ycc.tokyo/about.html
東京都新宿区内藤町87番地 四谷区民センター11F
・地下鉄 丸の内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分
【参加費】500円(当日徴収)
【使用テキスト】ストリンドベルイ「稲妻」山室静訳(『筑摩世界文学大系84 近代劇集』86-107頁に所収)。絶版ですので、参加申込後に送られるメールに記載されているリンクから、読書会用に用意したpdfを各自ダウンロードしてください。

【参加申込用リンクおよびQRコード】
https://forms.gle/Jn9R5uPfXyGtWb997




2025年7月20日日曜日

【告知】古典戯曲を読む会@東京2025/08/09(土)18時〜 井上ひさし『闇に咲く花』第2回完結編

2025年8月の古典戯曲を読む会@東京では、井上ひさし『闇に咲く花』の後半を読みます。先月出ていない方の参加も可能です。



昭和庶民伝第二部。笑いと涙の、傑作戯曲。敗戦後、復員してきたプロ野球選手を巡って神田の愛敬稲荷神社で起こる珍騒動。戦争と神道という重いテ-マを野球で明るく解き明かす名作。(講談社ウェブページの紹介文より)https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000161220

文庫版は絶版のようです。Kindle版など電子書籍版か古書、あるいは図書館で戯曲をご用意ください。

【定員15名】【要事前申込み登録】
【開催日時】2025年08月09日(土) 18時~21時
【場所】新宿区立大久保地域センター 会議室C(先月と会場が違いますのでご注意ください)
東京都新宿区大久保2丁目12番7号
・JR山手線 「新大久保」駅から 徒歩8分
・JR総武線 「大久保」駅から徒歩13分
・東京メトロ副都心線「東新宿」駅B3出入口から徒歩3分
・都営地下鉄大江戸線 「東新宿」駅から徒歩8分
【参加費】500円(当日徴収)
【使用テキスト】井上ひさし『闇に咲く花』講談社文庫、1991年。書籍版は絶版につき、古書ないし図書館で戯曲を各自用意してください。電子版はkindle版ほかで、購入可能です。
https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000161220
【参加申込用リンクおよびQRコード】
https://forms.gle/fyeAMiJLs33B3xcS6



2025年7月8日火曜日

【告知】古典戯曲を読む会@東京2025/07/19(土)18時〜 井上ひさし『闇に咲く花』

2025年7月の古典戯曲を読む会@東京では、井上ひさし『闇に咲く花』を取りあげます。


昭和庶民伝第二部。笑いと涙の、傑作戯曲。敗戦後、復員してきたプロ野球選手を巡って神田の愛敬稲荷神社で起こる珍騒動。戦争と神道という重いテ-マを野球で明るく解き明かす名作。(講談社ウェブページの紹介文より)https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000161220

文庫版は絶版のようです。Kindle版など電子書籍版か古書、あるいは図書館で戯曲をご用意ください。

【定員15名】【要事前申込み登録】
【開催日時】2025年07月19日(土) 18時~21時
【場所】新宿区立四谷地域センター集会室4
東京都新宿区内藤町87番地四谷区民センター11F(地下鉄丸の内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分)
【参加費】500円(当日徴収)
【使用テキスト】井上ひさし『闇に咲く花』講談社文庫、1991年。書籍版は絶版につき、古書ないし図書館で戯曲を各自用意してください。電子版はkindle版ほかで、購入可能です。
https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000161220

【参加申込用リンクおよびQRコード】




2025年6月11日水曜日

【告知】古典戯曲を読む会@東京2025/06/28(土)18時〜 タゴール「郵便局」「苦行者」

2025年6月の古典戯曲を読む会@東京では、アジア初のノーベル文学賞受賞者、インドの詩人、思想家、作曲家のラビンドラナート・タゴール(ベンガル名:ロビンドロナト・タクル)[1861-1941] の短編戯曲を取りあげます。



【開催日時】2026年6月28日(土) 18時~21時
【場所新宿区立戸塚地域センター会議室2
東京都新宿区高田馬場2-18-1(高田馬場駅徒歩3分)
【参加費】500円
【定員15名】【要事前申込み登録】
【使用テキスト】『タゴール著作集 第六巻 戯曲集』(第三文明社、1982年)より「郵便局」、「苦行者」、「チョンダリカ」(読む会の開催日までに戯曲を用意できない方は、申込み後に送られてくる自動返信メールの内容をご参照ください)。

【参加申込用リンクおよびQRコード】
https://forms.gle/AqeJXKXr6yo3HtPy8


2025年5月13日火曜日

【告知】古典戯曲を読む会@東京2025/05/24(土)18時30分〜天野天街『くだんの件』

2025年5月 の古典戯曲を読む会@東京では、昨年7月7日に逝去した天野天街の戯曲、『くだんの件』を読みます。

いつもとは会場、開始時間ともに異なりますのでご注意ください。また今回は参加費は無料となります。

【作品概要】
どこでもない時、どこでもないところ、どこでもない夏の或る日……記憶の奥に取り残された荒廃した店頭。ホコリの積もったカウンターの奥に座る一人の男(ヒトシ)のもとに、一人の男(タロウ)が訪ねてくる。タロウは昔、集団疎開をしていた頃、このあたりの二階の片隅で半人半牛の怪物「クダン」を飼っており、その「クダン」を探しに来たという。謎めいた二人の過去をめぐり会話は捩れ、過去と現在を行きつ戻りつしながら世界は迷走し、蝉時雨を背景に分裂と増殖を繰り返す。《夏》のイメージを明滅させながら、まるで極彩色の光の中をジェットコースターで走り抜けるようなスピードで物語は展開し、夢か現(うつつ)かわからぬ世界の先に待つオシマイへと向かう。1995年初演以来、国内・海外各都市で上演し、アジア演劇界に衝撃をもたらした驚愕の二人芝居。1999年、第四十四回岸田國士戯曲賞最終選考ノミネート作品。

【開催日時】2025年5月24日(土) 18時30分~21時
【場所】新宿区内某所(参加登録された方にメールで連絡します。地下鉄早稲田の近くです)
【参加費】無料
【定員15名】【要事前申込み登録】
【使用テキスト】天野天街『くだんの件』。テクストは各自でご用意ください。戯曲デジタルアーカイブのサイトからPDFファイルの台本をダウンロード可能です。
https://playtextdigitalarchive.com/drama/download/100

【参加申込用リンクおよびQRコード】




2025年3月31日月曜日

【告知】古典戯曲を読む会@東京2025/04/19(土)18時〜シェイクスピア『テンペスト』(河合祥一郎訳)第二回完結編

2025年4月 の古典戯曲を読む会@東京では、先月に引き続き、シェイクスピアの『テンペスト』を読みます。前回は1-2幕を読みました。今回は残りの幕、3-5幕およびエピローグを読みます。河合祥一郎訳、角川文庫版を用います。

前回参加できなかったかたの参加もOKです。古典戯曲を読む会@東京にこれまで出たことのないかたの参加も歓迎します。お気軽においでください。前回に引き続き参加されるかたもあらためて参加登録をお願いします。



【開催日時】2025年4月19日(土) 18時~21時
【場所】新宿区立柏木地域センター 会議室1A(前回と会場が異なりますのでお気を付け下さい)
東京都新宿区北新宿2-3-7(大久保駅、西新宿駅、中野坂上駅から徒歩15分ほど)
https://www.kashiwagicc.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
【参加費】500円(当日徴収)
【定員15名】【要事前申込み登録】
【使用テキスト】河合祥一郎訳『新訳 テンペスト』角川書店、2024年。テクストは各自でご用意ください。
【参加申込用リンクおよびQRコード】


2025年2月12日水曜日

【告知】古典戯曲を読む会@東京2025/03/22(土)18時〜シェイクスピア『テンペスト』(河合祥一郎訳)

2025年3月 の古典戯曲を読む会@東京では、シェイクスピアの『テンペスト』を取りあげます。3月と4月の二回で読了する予定です。シェイクスピア戯曲の翻訳は多数ありますが、今回は昨年2月に刊行された河合祥一郎訳『新訳 テンペスト』(角川文庫)を取りあげます。河合訳は原文の韻(ライム)をすべて日本語訳にも反映させているところが特徴です。注も詳しいです。

二回で読み切る予定ですが、どちらか一回しか参加できなくてもかまいません。古典戯曲を読む会@東京にこれまで出たことのないかたの参加も歓迎します。



【開催日時】2025年3月22日(土) 18時~21時
【場所】新宿区立戸塚地域センター会議室2
東京都新宿区高田馬場2-18-1(高田馬場駅徒歩3分)
【参加費】500円(当日徴収)
【定員13名】【要事前申込み登録】
【使用テキスト】河合祥一郎訳『新訳 テンペスト』角川書店、2024年。テクストは各自でご用意ください。
【参加申込用リンクおよびQRコード】


2025年1月15日水曜日

【告知】古典戯曲を読む会@東京2025/02/08(土)18時〜曾我廼家五郎「涙」「へちまの花」

2025年2月に開催される「古典戯曲を読む会@東京」では、曾我廼家五郎の「涙」と「へちまの花」を取り上げます。曾我廼家五郎は、日本における「喜劇」の先駆者であり、明治37年(1904)に道頓堀の浪花座で大成功を収めた後、戦後に至るまで、時代の変化を敏感に捉えた斬新な喜劇で圧倒的な人気を誇った喜劇役者・劇作家です。その芸風は、現在の松竹新喜劇にもその影響を色濃く残しています。

曾我廼家五郎の喜劇作品は、現代において松竹新喜劇や大衆演劇の演目として稀に上演されることはあるものの、多くは忘れられた存在となっています。次回の「古典戯曲を読む会@東京」では、その魅力を再発見し、日本喜劇史における彼の重要性を改めて確認する場としたいと考えています。



 曾我廼家五郎[1877~1948]喜劇俳優・作者。大阪の生まれ。本名、和田久一。明治37年(1904)曽我廼家十郎とともに劇団曽我廼家を結成、大阪の個性を強く身につけた俳優兼作家として活躍。のちに十郎と分かれ、「五郎劇」と称した。また、一堺漁人(いっかいぎょじん)の筆名で、多数の喜劇脚本を書いた。(『デジタル大辞泉』小学館、より)。

【開催日時】2025年2月08日(土) 18時~21時
【場所】新宿区立戸塚地域センター会議室1(前回と会場が違うのでご注意下さい)
戸塚地域センター会議室2
東京都新宿区高田馬場2-18-1(高田馬場駅徒歩3分)
【参加費】500円(当日徴収)
【定員15名】【要事前申込み登録】
【使用テキスト】曾我廼家五郎「涙」「へちまの花」(『曾我廼家五郎全集第2巻』アルス、1930年に所収(読む会の開催日までに戯曲を用意できない方は、申込み後に送られてくる自動返信メールの内容をご参照ください)。
【参加申込用リンクおよびQRコード】
https://forms.gle/w6Yjs15iLQxUBpV9A